ETIC.インターンシップフェア

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内田翔太 さん

大学・学年(インターン当時)
早稲田大学4年次前期を休学
インターン先
三宅(上海)商务信息咨询有限公司 (ミヤケアジアマーケティング)
インターン期間
2013年2月~2013年9月

Q.内田さんは休学をしてのインターンに挑戦したとのことですが、なぜ休学しようと思ったのですか?

ETIC.での休学インターンを選んだ理由は、職業選択の前に退路を捨てて会社で結果を出したいと思ったからです。 私は将来起業するため戦略的に大学生活を過ごしてきました。大学1年時は日本のベンチャー企業で半年間営業経験を積み、大学2,3年時はカンボジアで教育支援をするNPO法人で「人のために仕事をすること」の重要性を学びました。その後就職活動に際し、漠然と「就職前にまだしなければいけないことがあるのではないか?」と感じ、就職活動含め、留学やインターン等、様々選択肢を調べ、今後の動きを考えていました。そこでETIC.のインターンシップフェア(http://fair.etic.jp/)で上海インターンの存在を知り、「びびっ」と来たので感覚でインターンを決めました。上海でのインターンには休学が必要不可欠なので、休学を選択しました。 今回のインターンの目的は「成長市場の現場でビジネスをすること」「日本の“いいもの”を普及させる手伝いをすること(受入企業の業務内容です)」「ベンチャー企業で経営を学ぶこと」の3点でした。

Q.休学をすることに、迷いはありませんでしたか?

ETIC.でインターン先の企業に出会い「びびっ」と来てからは、休学自体に全く迷いはありませんでした。休学には当然お金がかかるので「なんとなく休学する」ことはできませんが、当時の自分の現状をしっかりと把握し、「今休学をする必要がある」と判断できたので、抵抗はありませんでした。

Q.休学をするにあたり、何がハードルになりましたか?また、それをどう克服しましたか?

ありません。家族には、「将来の達成したいこと」と「そのために今必要なこと」、また「休学後のプラン」をしっかりと説明し、理解をもらいました。早稲田大学は半期休学を5万円ででき、現地での生活費も安く押さえることができたので、将来への投資と考えれば、金銭的にも大きな負担にはなりませんでした。

Q.休学中のチャレンジとして、なぜ海外でのインターンを選んだのですか?

上海インターンを選んだ最初のきっかけは、インターンシップフェアでの上海担当の上田さんのお話に「びびっ」ときたからです。 背景として、「海外でのビジネスへの不安」がありました。カンボジアの支援活動等で、海外へ行く機会は多かったのですが、長期で海外に住んだ経験はなく、将来的に海外で仕事をする場合に適合できる絶対的な自信がありませんでした。そのため、学生時代に海外の成長市場でビジネスを経験し、不安を克服して将来への自信をつけたいと思いました。

Q.インターン先、インターン先の事業内容、そこで取り組んだ仕事を教えて下さい。

インターン先は、「三宅(上海)商务信息咨询有限公司(ミヤケアジアマーケティング)」という上海の会社です。中国はじめ、アジア全土に日本酒等、日本の“いいもの”を普及するための活動をしています。業務内容は「日本酒の販売、PR」「日本酒会運営」「クロスマーケティング事業」です。クロスマーケティング事業とは、日本酒に関連する日本の“いいもの”(お茶、酒器、造花等)の販売促進をする事業のことです。 私は日本酒の料理店営業を中心に仕事を行いました。15件のお客様を8ヶ月で93件まで増やすことができました。その他、日本酒会の手伝いや百貨店・PRイベントの販売員等、会社の優先度に合わせて、必要な業務を行いました。

Q.インターンをしていて面白かったことや、やりがいを感じたことを教えて下さい。

上海でインターンをしていて面白いと感じたことは「日本人と中国人のビジネスに対する考え方の違い」です。日本と違い、上海では「個人の利益絶対主義」が存在します。例えば、上海で営業する際には、相手の会社のメリットだけではなく、営業相手個人のメリットも考える必要があります(個人に売上の一部を渡す等)。国によるビジネス手法の違いを肌で感じられたことは、今後他の国で仕事をしていく際に役立つ面白い経験でした。 やりがいを感じたことは、「責任ある仕事を任せてもらえたこと」です。会社の大きな収入源である営業は、僕一人に任せてもらいました。また、会社の方々の海外出張も多く、上海で一ヶ月間一人仕事をすることもありました。

Q.インターンで辛かったことや悔しかったことは何ですか?

会社の優先度を考えず、社長からお叱りをうけたことです。常々会社の全体像を見るよう心がけていましたが、自分の数値目標に追われ、気付いた時には自分の仕事をこなすことが目的になっていました。お叱りをうけるまでそのことに気付けなかったことは、とても恥ずかしく悔しかったです。

Q.学校との両立ではなく、休学して海外でのインターンに臨んだからこそ、よかったことはなんですか?

逃げ道がない状態で、覚悟してインターンに取り組めたことです。私は大学1年時に、学校に通いながらインターンをしていました。必死に努力したつもりでしたが、うまくいかない度に「社員と違って学校にも行ってるし・・・」と心のどこかで言い訳をしていました。その時、言い訳ができる状態では真の前進はできないと痛感しました。とにかくコミットすることで、社会人にも負けない結果と自信を得ることができました。

Q.インターンで得たことや、インターンをする前と後で自分が大きく変わったことはなんですか?

インターンを通して学んだことは「自分で設定した目標はどんなことがあっても達成すること」と「自分の仕事だけではなく会社全体の様子を俯瞰し、会社の優先順位で自分の仕事を行っていくこと」です。両者は一見矛盾していますが、共に重要なことです。今までは「どちらかをやったらどちらかはしない」という状況でした。しかしどんな状況でも自分に言い訳をせず、気合いと根性で両方を実施することを心がけたことで、その両立が可能であると実感しました。この2点をしっかりと行うことで、個人としても組織としても、成長スピードが段違いに上がると思います。

Q.インターンを経た今、新たにチャレンジしようと考えていることや、今後のビジョンなどがあれば、教えてください。

起業家精神が旺盛な大企業に行きたいです。 起業を志していることもあり、今までベンチャーの方々とお会いすることも多く、就職活動の際は「何のために仕事をしているのかわからない大企業に行くのは嫌だ」と思っていました。しかし上海で様々なスタートアップ企業に会う中で、「起業家精神が旺盛な大企業で経験を積んだ社長の会社は、金銭面や人の巻き込み方等の点で成長スピードが圧倒的に速い」ことに気がつきました。問題意識がある人たちは、大企業に入っても自分の意義を常に考えながら仕事ができていたのです。将来の企業のため、今は起業家精神旺盛な大企業で一度修行したいと考えています。

Q.休学を考えている人にメッセージをお願いします。

「何かを得るということは、何かを捨てることだ」