速水将平 さん
大学・学年(インターン当時) 横浜国立大学大学院2年 | インターン先 株式会社アグリメディア | 仕事内容 新規事業の企画立案 | ツイート |
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Q.インターンをする以前で学生時代、特に力を入れた活動や将来ビジョンにつながるきっかけとなった経験を教えてください。5年も大学に行きましたが、『コレ』と誇れる打ち込んだ活動やかっこいい夢はありませんでした。大学では学校に籠ってワイワイやり、課題やレポートを提出直前になんとか徹夜で仕上げ、長期休暇にはバイトをして旅行に出掛けるという、いわゆる理系の学生生活を送っていました。大学の居心地がよかったため、2年半くらいずっと大学に籠っていました。 その反動で大学院では『いろいろやってみよう!』と思い、大学の授業を上限いっぱいに取りつつ、ビジネスプラン、コンペ、まち歩きのイベント、展覧会の出展、行政へのインターン、NPOのコミュニティ活動、学生団体、各種飲み会などなど、一通り思いつくことをかじってみました。その結果、一年間非常に充実はしていましたが、大きな楽しみや満足は得られませんでした。大学にいると、知識をつけたり学んだり計画したりすることはできますが、モノやコトを実現させることは難しく、社会人一年生になった友達の話を聞き、実際に建物を計画したり、創っていて凄いな、とフラストレーションを感じていました。もちろん、学生団体や研究室でも自由な活動が可能ですが、予算とスピードに限界があると感じていました。 Q.どういう問題意識や将来ビジョンを持ち、どのような就職活動をしましたか?結果、なぜ今の内定先に決めましたか?物心ついた時から建築が好きで、建築が楽しかったので、不動産・ゼネコン・設計会社を受けていました。具体的には、取りあえずリクナビに登録して、四季報を読んでみて、A社とB社の違いがわからない、どんな仕事を実際にするかわからないし、どうしよう・・・みたいな就職活動です。実際、内定先でどんな仕事をするかでさえ、外から見ているだけなのでよく理解できていません。そんな手探りの中で、内定先に決めた理由は創っているモノ(建物)を見て、いいなと思ったからです。また、早い時期に一番行きたい会社から内定を頂いたため、安易に就職活動を終えてしまいました。 Q.内定後の過ごし方として、数あるチャンス選択肢の中からなぜインターンをしようと思ったのですか?インターンを知ったのは、ETIC.山内さんの『ソーシャルベンチャーとは』という大学の講義を受けた時でした。当時『半年間、無給で誰がやるの!?』って思いました。知った当時はまさか自分がインターンをするとは思っていなかったです。また、当時ソーシャルベンチャーというものに疑念がありました。その疑念とは、『ソーシャル』という言葉が表面的な見せ方ではないかと思っていました。社会的な〇〇と言いつつお金儲けをしていて、NPOでも高利益率の組織もあります。逆に株式会社でも必要なニーズがあり、社会に役立つ事業を行っている会社はたくさんあり、ソーシャルベンチャーと株式会社という二項対立では考えられない。時代の流行だと思っていました。 Q.インターン先を選んだ決め手、インターン先の事業内容、インターン先でどのような仕事を行ったかを教えてください。決め手は、社長に会って『この人の下で働いてみたい』というワクワク感を得たからです。インターンを始める時には、大学でできなかったことをインターンで経験したい、インターン自体の目標として『事業を起こすことを体で経験したい』と考えていました。このような話をコーディネーターにしたところ、社長に会ってみたらと言われ、行ってみました。 Q.インターンをしていて、面白かったことや、やりがいを感じたことを教えてください。インターン=面白かったことです。仕事・業務の背後に何があるか、事業の何に役立つか、非常にわかりやすく感じていたため、様々なことがわかり毎日面白くやっていました。例えば、各市町村の市民農園の住所をexcelで入力していく地道な作業も、地図上に各農園をポイントで落とすことで各地域の市場環境を知り、どのエリアで営業すべきかなど次の行動に移っていきます。新しく事業上のポイントを発見した時は非常に面白かったです。 Q.インターンで辛かったこと、悔しかったことを教えてください。『当たり前』が出来なかったことが反省点です。例えば、自分が報告・相談を怠ったため、納期がギリギリになり社内外の関係者に迷惑をかけてしまったこと、事業計画書づくりにおいても調べの裏付けが不十分で上手くいかなかったことなど、基本的なことを自分が徹底していないために起きたミスがありました。自分のツメが甘く、当たり前のことを当たり前に仕上げることが非常に重要だとわかりました。 Q.インターンを通して得たものは何ですか?起業家のすぐそばで仕事をする経験を得たことです。多くの起業家は四六時中、会社に関して様々な角度から考え、判断し、行動しています。インターン先は社員が2人だったので、起業家の前に座って仕事をしたり、鞄持ち的に取引先に同行したり、一緒に車で出掛けて渋滞に捕まれば3時間以上も議論したりする日々の中で姿勢や考え方を知ることができました。議論の内容は、今日の行動のシュミレーションから、中長期的にどんなことをすべきかであったり、人生観や恋愛観であったり(笑)様々な角度から影響を受けました。インターン中は社長に負けないようにと、一挙手一投足を見よう見まねすることで、視野が広がり物事を多角的に考える癖をつけることができたと思います。インターンを通して、尊敬できて相談できるメンターを得ることができました。 Q.将来ビジョンや問題意識に対してインターンが与えた影響やもたらした変化は何ですか?日本の余暇時間を変えたい。短期的には、『日本一楽しい広場』をつくりたいと思っています。インターン中に携わった市民農園事業や複合施設事業も、休日に農園やカルチャー教室・店鋪で過ごす楽しい時間を提供しています。余暇という概念は、住んでいる場所と働いている場所、それをつないでいる、移動している場所のいずれでもない時間と場所です。働いている時間が短くなり、退職される世代が増えるため余暇時間が増える中で、長時間労働・通勤によって時間の過ごし方が下手ではないかと思っています。ヨーロッパのように外でのんびりしたり、イベントやお祭りで盛り上がったりとその場にいる人や街の人が楽しくなる広場をつくりたいと考えています。 Q.これから内定後のインターンを考えている人にメッセージをお願いします。これから企業研究や面接をする人は、大変で辛いですが就職活動を全力でやってみたらよいと思います。内定後には『こんな遊びをしたいとか、こんな旅行をしたいとか』妄想していました。 |