ETIC.インターンシップフェア

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本間由佳 さん

大学・学年(インターン当時)
青山学院大学国際政治経済学部2年
インターン先
NPO法人サービスグラント
インターン期間
2011年2月~2011年9月
仕事内容
サービスグラントを通じたNPO支援事業  サービスグラントの普及・広報事業

Q.なぜインターンをしようと思ったのですか?

私がインターンをしようと思った要因は主に2つあります。一つ目は「友達のキラキラした姿」です。私の親友が、大学2年の夏からすでにインターンを始めていて、間近でインターンと学校を両立している姿を見ていました。彼女のインターンでの嬉しいことや辛いことを聞いているうちに、こんなにも一つのことに打ち込んでいる人の姿って輝いているんだ!楽しさだけでなく、辛さにも真摯に向き合う人の姿ってかっこいい!と感じ、私もそんな風になりたいと思ったのが一つのきっかけです。二つ目は、「厳しい環境で成長した自分になりたい」という気持ちからです。大学2年の私には、打ち込めるものはすでにありました。大学入学時から続けているアルバイトは、普通のバイト以上の裁量を任せてくれていたので、やりがいもあり、学業もそれなりに忙しく、充実していました。しかし、大学2年の夏を過ぎ、バイトの仕事も要領よくこなせるようになったときに、なにか物足りなさを感じるようになりました。その物足りなさが「学生同士だけでの交流」「気心知れた仲間との甘い環境」だと気づいた時に、実社会での仕事を通じた成長・自分を知らない人との1からの関係構築を求めてインターンをしました。

Q.なぜ2年生の春休みにインターンをやろうと思ったのですか?

上記したように、1年生から2年生の冬までは、バイトが忙しく、なかなか他の選択肢を見ることも出来ていませんでした。ただ、「このままの自分ではきっと社会に出ても使い物にならないんだろうな、痛い目見るんだろうな、どうにかしたい」という気持ちが一番湧きあがってきたのが、2年生の11月あたりでした。もうワンステップ成長するには、春休みからインターンするしかない!と思い2年の春休みからインターンをすることを決めました。

Q.インターン先を選んだ決め手、インターン先の事業内容、インターン先でどのような仕事を行ったかを教えてください。

インターン先を選んだ決め手は、事業内容とインターン生の業務内容に魅力を感じたからです。インターン先のNPO法人サービスグラントは、NPOの情報発信力不足を解消することをミッションとして掲げ、社会人ボランティア(プロボノワーカー)の力を借りることで、NPO支援(主に広報物支援)プロジェクトを運営しています。私がインターン先を選ぶ基準として、「伝える・つなぐ仕事」「社会貢献」「社会人と話が出来る」この3つの基準があり、その全てを満たしていたのが、サービスグラントでした。私は社会人ボランティアのリクルーティング担当をしており、主な業務の一つは、社会人ボランティア対象の説明会の企画・運営です。ボランティアを始めようとしている社会人の方々に対して、1時間ほどのプレゼンをし、具体的な質問にも答えていきます。他にもプロジェクトコーディネート補佐など様々な仕事を経験しましたが、最終的に私がインターン生としてインターン先に残せたものは、パンフレット制作です。当初の業務とは一見かけ離れているようですが、サービスグラントでは、事業のミッションに沿うことであれば何でも挑戦して良いという環境がありました。私は、パンフレットの情報量の少なさとそれに伴いパンフレット自体が機能していないことを疑問に感じ、パンフレット制作業務を任せてもらいました。

Q.学校との両立はどのようにしましたか?

私の場合の両立は、学校とバイトとインターンの両立でした。約週3日のバイトと、週4日のインターン、そして学校。全てを完璧にこなすことは当時のキャパシティを優に超えていました。その中で、曲りなりにも両立出来たのは、「頭の切り替え」と「自分の行動パターンを知っていたこと」が大きかったです。「頭の切り替え」は文字通り、学校にいるときはインターンのことは考えず授業に集中する、バイト・インターンの時もそのことだけを考える、といった「頭の切り替え」は常に意識しました。ただ、「頭の切り替え」もずっと続けていると疲れてくるんですね。学校・バイト・インターンそれぞれにやることも増えてきて、限界が来る。その時に必要なのが「自分の行動パターンを知る」ことです。私の場合、あまりにも忙しくなると、そのまま圧迫されて流されて何も手につかなくなるのが最悪のパターンでした。それを知っていたので、「頭の切り替え」がなかなか上手くいかない時には早めに休息を入れるようにして、最悪の状態を回避していました。これはあくまでも一例ですが、自分がどんな状態の時に一番ベストを出せるのかを知った上で、スケジュールをうまく立てることが大事だと感じています。

Q.インターンをしていて、何が面白かったですか?どんなことにやりがいを感じましたか?

「働くこと」って楽しいんだということを知れたのが一番の収穫です。学生にとって「働く」ってイメージしにくいことですが、勉強と違うのは成果を出す努力をすることで多くの人に感謝の言葉頂けたり、影響を与えることが出来るという点だと思います。

私の場合は、説明会の企画・運営(告知・集客・プレゼンの準備・会場セッティング・1時間のプレゼン・質疑応答)を担当していましたが、私の説明を聞いてボランティアに参加したいと思ったという声を頂いたり、とても分かりやすかったという一つ一つの言葉が本当に嬉しくて、その言葉をやりがいに仕事をしていました。また、自分の説明一つでボランティア登録者数がどれくらい増えるのかも変わってくるという点が、自分が事業に影響を与えているという責任を実感する点でもありました。

Q.ンターンで辛かったこと、悔しかったことは何ですか?

インターンでの挫折は、失敗を恐れて目の前の状況から逃げることが多々あった点だと思います。私は昔から失敗をすることが嫌いで、いつもは失敗しないように万全の準備をするか、失敗のリスクのある道は避けるように生活していました。しかし、インターンにおいては、失敗することばかりで、リスクしかなくて、尻込みすることもありました。説明会のリハーサルの時間を上司にとってもらった時に、万全な準備が出来なかったと言い訳をして、日程を再調整してもらうことがありました。上司から「失敗を恐れて逃げていてはだめだよ」と言われたことが図星で、自分を甘やかしていたことを後悔し相当反省しました。このエピソードが一番悔しく、また私を変えさせてくれたものです。

Q.インターンを通して得たものは何ですか?

インターンを通して得たものは一言では言えません。正直言うと、数字で表せるような定量的なものはあまりないかもしれません。でも、未熟ながらも全力で挑んだ7ヶ月間は、私の生き方に影響を与えてくれているなと今感じています。小さなことで言うと、インターンを始める前私は、人に何かを分かりやすく説明することが一番苦手でした。でも今は、プレゼンや自分の考えを人に伝えることが好きになっています。将来的なことでは、インターンを通して将来自分が成し遂げたいと思える「夢」を一つ見つけることが出来ました。今挙げたものに価値を見いだせるかは人それぞれですが、私にとってこれから生きていく上でかけがえのないものを得られたと確信しています。

Q.これからインターンを考えている人にメッセージをお願いします。

「今の現状にもやもやしている人」「自分の弱点を克服したい人」「今よりもっと成長したい人」こんなワードに引っかかった人は是非今の自分に自信を持っていなくてもいいから、インターンに飛び込んでみてください。インターンを始める前から自信満々の人なんてほとんどいません。みんな何かしらコンプレックスがあるから挑戦するのだと思うのです。むしろ、人の弱さとか自分のコンプレックスを克服したいというようなマイナスの気持ちを理解して取り組める人の方が、力を発揮するような気もしています。ただ、始めるからには覚悟が必要です。必ず自分がインターンを始めた理由とインターン先を選んだ理由は明確にして始めてほしいなと思います。それが無いと続けられないし、逆にそれが皆さんの心の支えになってくれることがあると思うので。一歩踏み出してみてください、応援しています。